昨日、1ヶ月ぶりの抗ガン剤治療に行く。今回で3回目。初めての通院日帰り治療。9時前に病院着。
採血→診察→化学療法室へ。わー!未知の世界
この病気になって、未知の世界を経験している。私がガンになるなんて・・・抗ガン剤治療しければならなくなるとはね
人生何が起きるか分からない。
診察室でY先生(主治医)に質問する。
①抗ガン剤投与の間隔を1ヶ月から3週間に変更できますか?
Dr:いいですよー
②全身のCTはどの段階で撮りますか?
Dr:6クール終わってから撮ります
③PET検査はしないのですか?
Dr:今の状態ではする必要はないです
④今日は超音波検査はしないのですか?
Dr:しません
この主治医の先生(女性・30代半ば?)、返答や説明が言葉足らず・・だといつも感じている。する必要がない理由は?しない理由は?
私が、「PET検査はまだしてないですよね。大丈夫ですかね?」と一回目の抗ガン剤治療が終わったぐらいに聞いた時には、「撮りましたよ。全身CT最初に撮ってますよ」
いやいや、PET検査だよ!しないの?ほかに転移とかしてないだろうね?PETの方が精密じゃない?
「先生、私の治療は抗ガン剤6クールで終了なんですか?追加でベバシズマブ(分子標的薬)の治療はしなくていいんですか?」と心配で聞いてみた。
「まだ1期ですよ!(この病院の医療を)信用してほしいです」と言う。
「でも、1期だけど、腹水は陽性だったし、卵巣が大きくなっていて、背骨にくっ付いていたり、切除するときに中身が飛び散りましたよね・・(だから1期-©なんですよね?)」
「もー、まかせてください!私たちもいい加減な治療はしてません」と呆れられた。
そこまで言うなら、患者が安心できるような納得の行く説明や質問への返答をしたらどうなのか?
対話のキャッチボールができない、聞きづらい・・
さ、本題の抗ガン剤治療。化学療法室には6床ぐらいベッドが並べられ、いろんなガンの方が治療を受けられている。
私は③のベッドに案内され、血圧測定、吐き気止めの薬、アレルギー予防の薬を飲む。で、薬が効いたであろう1時間後に点滴が始まる。この時すでに時計は12時を過ぎていた。
私は血管が細い。寒いと血管が縮むので前腕を湯たんぽで温める。3回目に血管にうまく入った。ナースが「すみません、痛かったですね」「いえいえ、血管が細いからですね」
ああ、この病院のナースは感じがよくて話を聴いてくれる人が多い。たまに例外もいるけど!それはしょうがない
私の治療はTC療法。パクリタキセルを3時間かけて投与した後、カルボプラチンを1時間かけて投与する。
その間、ベッドで備え付けのテレビをイヤホンで視聴。飲食は自由。トイレに行きたいときはナースに伝えると、点滴を抗ガン剤から普通の生理食塩液に切り替えてくれる。万が一、抗ガン剤が血管外に漏れると、腫れや潰瘍、ただれを起こすことがあるため。なのでベッドに寝ている時もできるだけ手を動かさないよう気を付けている。
30分ごとにナースが様子を見に来る。今日の診察での主治医の話、不安要素を話すと親身になって聞いてくれた。
そして、「以前、抗ガン剤治療最後の日にY先生(主治医)のことを話された人がいました。」とそのナースが話してくれた。詳しい内容は分からないが苦情だよね。
4時間がたち、抗ガン剤終了~
無事に今回も終わった
ナースが、終わってからY先生に来てもらうので、じっくり話してみませんか?と化学療法室で面談の場を作ってくれた。
Y先生登場!大体いつも無表情だが、やや緊張している、いや怒っているのか?
話をするがやはり噛み合わず。
デスクのパソコンに向かい、私のデータを開き、私の言ったことを打ち込んでいる。いつもこんな感じ。
患者さんの顔見てますかー?パソコン入力してもいいですよ。でもメインは患者さんと膝突き合わせて正面から向き合うのが大事なんじゃあないですか?と言いたかった。
「T先生に主治医を変えましょう。私は婦人科ですが、腫瘍の専門ではないので、、説明がうまくできないです。すみません」という。なんか落ち込んでるように見えなくもない。
T先生は産婦人科の部長で科の長。一番最初の日に外来で診察してくれた先生で、手術にも参加された。執刀医はY先生だったが。
まあ、T先生なら安心だ。人間だから相性があるから、しょうがない。ナースが言ったように、患者は自分の命を医者に託すわけだから、何でもかんでも「わかりました。お任せします」じゃいけないのだ。
医者が上で患者が下ではない。でもなぜ、医者に物申すことができないのだろう?相手は医学の専門性を身に付けたプロ、こっちはド素人。相手は医術を持っているがこっちは何にもできない。治療する側、治療してもらう側だから?悪い印象を持たれて、いい治療をしてくれなかったらどうしよう?みたいな・・
分かるー。
たまたま、すごく相性のいい主治医に当たった患者はラッキーだけど
Y先生との話を終え、部屋を出る。化学療法室のナース3人がいた。話し声、聞こえてたかな。
私が「Y先生のメンタルがちょっと心配なんだけど・・」と言うと、明るい性格のナースが「何言ってるんですか。自分の体が大事でしょ!」と笑って言った。
なんだかんだで時刻は5時を過ぎていた。疲れた