手術から150日がたった。
2022年2月22日、ゾロ目の日が卵巣ガンの手術日だった。
いつもだったら2月22日ってネコの日だよねーなどとのんきに言っていたことだろう。
でもこの時はそんな余裕はなかった。
150日。あれから5ヶ月がたったのだ。
診断されてから手術までの1ヶ月間はもうバタバタだった。
仕事と病院と入院の準備に追われた。
休みの日はほぼ毎回病院受診だ。
術前検査、手術用の輸血のため自己血採血。
採血は「検体検査室」で行われるのだが、そこで運命的な出会いがあった。
この自己血採血中は、ずっとナースが付き添ってくれていて、いろいろ話をするうちに、手相の話になった。
そのナースが「手相観れるんですか?観てください!」と両手を出した。
「んー、私が言うのもなんですが・・婦人科系の病気に気を付けて」と言うと、ナースの顔色が変わった。
「実は私も・・同じ病気なんです」と言われるではないか。。
2年前に卵巣ガンの手術、抗ガン剤治療を受けられたのだそうだ。
今はこうして仕事に復帰し、働く姿からは病気だったとは思えない。
そして、このナースのMさん、ナント、私と誕生日が同じだった。
年は私よりひとつ下だけど。
Mさんが「なにかご縁を感じますね・・」としみじみ言われた。
シンクロニシティだ。。
私にとっては、たまたまでなく【意味のある偶然の一致】
Mさんが「本当は患者さんに(自分のプライベート・この場合、病気のこと)話したらいけないんですけどね・・」と小声で言った。
それからも病院に行ったときは、Mさんに不安な気持ちを聞いてもらったり励ましてもらったり、病気についていろいろ教えてもらったり・・精神的にすごく助けてもらった。
「医療を信じて、先生を信じて」
「ひとつひとつ、乗り越えていけばいいんですよ・・まずは、手術ですよ」
と、仕事中にも関わらず待合室まで来て優しく声をかけてくれた。
手術のこと、抗ガン剤の副作用、脱毛、仕事の復帰のことなど、Mさんの体験を聞かせてもらうことで心が軽くなった。
自分と同じ病気だった人がこうして仕事に復帰していることが何よりの励みになる。
卵巣ガンは、同じ婦人科の中でも乳ガンや子宮ガンに比べると、患者数は少ない。
それなのに、このタイミングで私の人生に登場してくれたMさん。
私はMさんを引き寄せたのかな・・
神さまが、Mさんとの出会いを用意してくれたのだろう。
Mさん、ありがとう。
神さま、ありがとう。
この出会いに感謝します🙏