今日また、病室の真向かいのベッドの患者さんが退院した。
手術後個室から4人部屋のこの部屋に入ってきた。
あいさつする程度だったが、昨日は2時間ぐらい話をした。
【Tさん】年齢は40代後半ぐらい。1年前にS病院で大腸がんの手術。
原発は大腸がん。その後卵巣への転移が分かりこの大学病院で開腹手術したばかり。
「痛いのがイヤ。副作用がきつくて抗がん剤治療したけど途中でやめた。で、主治医が上から目線で言ってくるのでケンカですよ。わたし、気ィ強いんで。その主治医変えて!って言って変えてもらいましたよ。息子と娘がいるんだけど、空気読め!っていつも言われる。でも、わたしは気にならない。フフッ😏」
ほおおおっ❗おもしろい人だなぁ👀
日本人にはあまりいないタイプ。。
「まぁ、20代や30代でもないし・・。わたし、とにかく痛みがイヤだから最期死ななきゃいけない時は、スイスに行こうと思って・・」
「スイス?」
「安楽死できるから、あの国は。日本じゃモルヒネ打たれて、、そのうち効かなくなってきついだろうし。」
ほおおおっ‼
「まぁ、でもガンが消えるときもあるし不思議なことは起こりますよ。奇跡みたいな。。何か信じてるモノってあります?」
「自分を信じます」
ほおおおっ‼
「そうですか。なら自分を信じれば大丈夫ですよ。」
で、最後に海外から輸入して服用しているという薬💊の話をしてくれた。
私が興味を示したので教えてくれたのだ。
ネット検索したが、変な薬ではない。
日本にもありはするが、がん患者に適応ではない。
だから病院では処方されることはないのだ。
「そんなにいい薬ならどうしてガンに処方されないのですか?」
「お金がからんでるんですよ。抗がん剤とか1人ウン百万とかかかるでしょ?」
つまりだ、治ってもらっちゃ困る・・ってことかい⁉病院の運営にとっては。
「まぁ、いろいろ調べてみてください」
とりあえず、情報として聞いておこうと思った。
このTさん、自営業で全国をあちこち飛び回ってる・・らしい。
「いったい、何の仕事されてるんですか?」
エステのインストラクターをやっている・・という。
「へー、すごいですねぇ。いろいろ勉強されたんでしょう?」
「いえいえ、離婚して子どもたちを育てないといけなかったから。それに、わたし、こういう性格だからお勤めとか向かないでしょ?人からどう思われるとか、全然気にならないし、、フフッ😏落ち着きもないし、でもフットワークは軽いんで」
おたがい、いい方向に行けばいいですね・・とあいさつを交わし、見送った。
ブランドに身を包み、Tさんは退院して行った。。